App Storeのリジェクト 性的表現について

グリモア〜私立グリモワール魔法学園〜

今回、取り上げさせていただいた「グリモア〜私立グリモワール魔法学園〜」は以下からダウンロードできます。

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「ノーリジェクト・ノーライフ」で有名なAppleですが、アプリ・ゲームのリジェクトの基準はどこにあるのでしょうか?

ゲームを作ってAndroidでリリースしたけど、App Storeの審査になかなか通らず、iOS版をリリースできないというのはよく聞く話です。

今回はApp Storeのリジェクト理由の一つ「性的表現」のうち、「肌の露出がどこまでOKなのか」について調査し、まとめたいと思います。

App Storeのリジェクト 肌の露出まとめ

App Storeリジェクト事例 性的表現のガイドライン

まず、App Storeのリジェクトガイドラインから見ていきましょう。

以下に「App Storeの審査ガイドライン」を抜粋・引用させていただきます。

1.1.4 Webster辞書で「美学的または情緒的な感覚ではなく、性的興奮を起こさせるような、性器または性行為の明確な記述または表示」と定義される、あからさまに性的またはわいせつなコンテンツ。

App Storeの定義「あからさまに性的またはわいせつ」は人によって感じ方も違うのでその判断も難しいですよね・・・。

開発者は「これはわいせつでない、OKだ」と思っていても、Appleがそう思ってくれるかどうかはわかりません。

App Storeリジェクト 事例で見るOK・NGライン

App Storeの審査に出す前、できればイラスト素材を用意する前に、「性的表現」についてしっかり押さえておきたいですね。

ここでは実際にどのようなものがNGで、どういったものがOKなのか、事例を交えてご紹介したいと思います。

「もえたん for iPhone」のスクール水着の場合

こちらのアプリですが、App Storeで「スクール水着」が原因でリジェクトされ、その修正対応が長期化したようです。

その一連のやりとりについて、一部抜粋、引用させていただきます。
>> appleのアプリ審査が長期化した事例?もえたん for iPhone

App Store「このアプリには下品で不快な画像が含まれているので、もう一度アプリのコンセプトを見直して別の方向性を検討したほうがいいと思うよ。」
※もえたんのスクール水着画像と下着チラ見え二次元画像がNG画像のサンプルとして添付されていました。

もえたん「下着の画像はアプリに相応しくないと思うが水着はOKではありませんか?できればアプリに適切ではない画像の具体的な理由を教えてください。その上で、NG画像があるならば差し替え対応するので一部ではなく、全てを指摘して欲しい。」

具体的にどの画像がNGなのかApp Storeに問い合わせたそうですが、「1点ずつ判断するのは無理」との返答がきたそうです。

結局、全56枚のうち危ないと思われる5枚を修正することで無事に審査に通ったようです。

この事例からわかるのは以下のことです。

  • App Storeはスクール水着に厳しく、NGになる確率が高い
  • 下着のチラ見せレベルでもアウトになることもある

「もえたん for iPhone」ですが、何らかの理由で現在公開中止となっているようです。

「グリモア〜私立グリモワール魔法学園〜」の場合

App Storeの性的表現によるリジェクトの本気度は、こちらの「グリモア〜私立グリモワール魔法学園〜」の事例を見ていただければ分かると思います。

「グリモア〜私立グリモワール魔法学園〜」は修正について、Before → Afterがすごいことになっており、もはや間違い探しレベルだと言われています。

App Storeリジェクト事例 グリモアその1
App Storeリジェクト事例 グリモアその1 before
App Storeリジェクト事例 グリモアその1 after

1枚目のBefore → Afterを比較すると以下の点が変わっていることに気づきます。

  • 胸の膨らみやラインが分からないように修正
  • へそを出さないように修正
  • ハーフパンツを捲り上げているが、その部分を修正

胸の膨らみやラインが必要以上に強調されていると「性的だ」と感じる方が増えるかもしれません。しかし、へそを見せるのもダメなんですね・・・。

さらにハーフパンツを捲り上げるというのは普通にあることだと思いますが、ここも修正対象になったようです。

App Storeリジェクト事例 グリモアその2
App Storeリジェクト事例 グリモアその2 before
App Storeリジェクト事例 グリモアその2 after

2点目のこちらがNGなのは素人が見ても分かります(笑)

胸など際どい部分は隠しているものの、服を着ていないのはダメですね。日本人が見ても軽めのポルノだと思う人もいるでしょう。

  • 胸や局部が隠れていても服を着ていないのはNG
  • ノースリーブの服はOK

修正後ではノースリーブの服を着ており、腕や顔以外の肌はほとんど隠れています。

App Storeリジェクト事例 グリモアその3
App Storeリジェクト事例 グリモアその3 before
App Storeリジェクト事例 グリモアその3 after

3点目のこちらは修正が大変だと踏んだのか、トリミングで対応していますね・・・。

こちらは以下が修正されています。

  • 胸の膨らみやラインが分からないように修正
  • 局部のラインが分からないようにトリミング修正

こちらも確かに必要以上に「セクシーさ」を強調しているかもしれませんが、ゲームをプレイしている方は不快に思うでしょうか?

しかし、Appleの方針には逆らえません。

App Storeリジェクト事例 グリモアその4
App Storeリジェクト事例 グリモアその4 before
App Storeリジェクト事例 グリモアその4 after

4点目のこちらですが、これぐらい胸が大きくて、服がこのような状態になっている人もいますよね?

  • 胸が大きすぎるのはNGかも・・・。
  • 胸のラインが強調されているのはNG

App Storeリジェクト対策として、胸を小さくし、服の上から輪郭が分からないようにしています。

App Storeリジェクト事例 グリモアその5
App Storeリジェクト事例 グリモアその5 before
App Storeリジェクト事例 グリモアその5 after

App Storeのリジェクト対策としてオーバーに修正している箇所もあるかと思いますが、水着そのものが変わっていますね。

特に以下の点が注目ポイントだと思います。

  • 胸の谷間、輪郭が見えないように水着を修正
  • へそが見えないように水着を修正
  • パレオの下の水着(股の部分)が見えないようにタオルで隠す

水着を着ていたらこれぐらいはありだと思うのですが、App Storeの感覚ではNGになってしまうことがあるようです。

App Storeリジェクト事例 グリモアその6
App Storeリジェクト事例 グリモアその6 before
App Storeリジェクト事例 グリモアその6 after

温泉で体を洗っているこのイラストも修正対象になったようです。

バスタオルで体を隠していますが、お尻の部分が透けていたり、性的でないとは言い切れません。

しかし、修正後がとてもおかしなことになっています。キャミソールを着たまま体を洗う人なんて世の中にいるのでしょうか?
いるのかもしれませんが・・・。

ここでは以下の点が注目ポイントだと思います。

  • バスタオルで隠しても、透けていたらNG
  • キャミソールはOK

素人としては、バスタオルで肌が隠れる部分の面積を増やしたり、透けているのをやめたりすればOKだと思うのですが、きっとそれだとリジェクトされるのでしょうね。

App Storeリジェクト事例 グリモアその7
App Storeリジェクト事例 グリモアその7 before
App Storeリジェクト事例 グリモアその7 after

こちらはなぜリジェクト、または修正対象になったのか本当に分かりません。

二つの画像の違いですが、キャラクターがニーソックスかタイツかの違いだけです。

ニーソ大好きな方は確かに存在しますが、それってタイツも同じじゃないでしょうか・・・。

ここでのポイントは以下の通りです。

  • ニーソックスはNG
  • タイツならOK

なぜニーソがダメで、タイツならOKなのか・・・、本当に不思議です。

App Storeリジェクト事例 まとめ

App Storeのアプリ・ゲームの審査の内「性的表現」については、想像以上に厳しいものがあるようです。

「ノーリジェクト、ノーライフ」だと言われる方がいらっしゃるのも納得ですね・・・。

まとめとして、以下にリジェクトをくらいそうな、危ないものを列挙します。

リジェクト対象になりそうなもの

  • スクール水着
  • へそ出し
  • 巨乳
  • 胸部分のラインの強調
  • 胸、局部が隠れていても服を着ていないものはNG
  • 局部のラインの強調
  • 胸の一部が見えているもの
  • 水着を着ていても股の部分が少しでも見えているとNG
  • 胸の谷間が見えているものはNG
  • バスタオルを巻いての入浴も危険
  • ニーソックスはNG

リジェクト対象外なもの

逆に大丈夫なものは以下のとおりです。

  • タイツ
  • ノースリーブの服はOK
  • 露出の少ない水着
  • キャミソール

「性的表現」については日本人の感覚ではOKでも、米国の方にとってはNGとなることが多いようです。

App Storeのアプリ・ゲームの審査は米国の基準で行われるため、普通の日本人の感覚で臨むと思わぬリジェクトをくらうことになりそうです。

例えば、大手であれば専任のデザイナーを置いていることもあり、比較的修正に対するダメージは軽くで済むかもしれません。

一方、個人開発者は資金の面でぎりぎりのラインを攻めていると思うので、イラストが原因でリジェクトをくらうと大ダメージを受けることになります。

アプリ・ゲームで使用しているイラストが上記の「リジェクト対象になりそうなもの」に該当する場合、素材の修正をクリエイターに依頼しなければいけないことになり、コストがかかります。

こういったリジェクトを避けるために、女性キャラクターにはできるだけ無難な服装をさせましょう。

「へそ出し」、「ワキ出し」はやめ、「胸の谷間」は見えていないものにした方がいいでしょう。

日本人の「これぐらいは大丈夫」という感覚はApp Storeの審査では通用しないと思ってゲーム開発を進めた方がいいでしょう。後で余計なダメージは負いたくないですよね。